INABAGAKUEN HIGH SCHOOL

お知らせ

「命の授業」~命の大切さ・有り難さを学ぶ~講演会を実施

南高ほっとライン

平成28年2月5日(金曜日) 全校生徒を対象に、本校体育館にて「命の授業」を行いました。

講師は「天心堂へつぎ病院」の緩和ケア総合診療部長 林 良彦先生と本校教頭の高校時代の恩師で終末医療中の中野 正三さんをお招きし、「命の授業」~命の大切さ・有り難さを学ぶ~と題して講演会を実施しました。
中野さんから生徒へ「皆さんは朝、目が覚めた時に何を考えますか?」と言う問いかけがあり、生徒のひとりは「今朝のご飯は何だろう、と考えます。」と応えていました。
病魔が全身に転移している中野さんは「私は目が覚めると、今日もまた新しい命を頂いた、という気持ちになります。そうして気持ちを新たにし、今日を精一杯生きようと考えます。なぜなら、眠ってしまったら二度と目を覚まさない私がもうすぐそこにいるからです。」と明るく仰いました。
また、いじめをなくすために、「ぜひナルシストになりなさい。いじめをしている人の顔はとても醜いものです。いじめをすることにより大好きな自分の顔が醜くなるのが嫌でたまらなくなってきます。自分を好きになり、素敵な自分でいるためにいじめは絶対にしてはいけません。」と強く訴えました。
林先生からは、「がん末期患者さんと死を考えることで、生命の尊さを学ぶ!」というタイトルで、これまで出会った患者さんの意識の変化など、パワーポイントを使って説明がありました。
また、中野さんの奥さんからも「竹田南高校でこの様な機会を与えて頂いた事、天心堂緩和ケア病棟職員の方々の応対に深く感謝しています。」と挨拶がありましたが、生徒も林先生・中野さんの話を最後まで真剣に聴いていました。

「命の授業」後に行った生徒アンケートからは、「なぜ生命の期限を切られた人がこんなに明るく人前で話が出来るのか、今の自分たちは与えられた命をどのように考えて生きるべきなのか、それがよく解ったし、自分自身の勇気と希望になった。」との感想が多く見られた。命の大切さだけでなく、ひととして生かされていること、何を大切に生きていくべきかを考える良い機会となりました。ありがとうございました。
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